ソフィーのブログ in香港

ソフィーの香港滞在記。香港での生活、香港の街、そしてここに住む人々との出会いから生まれた物語りを綴っています

**香港ライフ**降り始めの雨が教えてくれること

こんにちは〜☆

 

今、香港は雨季まっただ中です。

 

おっ、今日は雨降ってない‼︎と油断して

傘を持たずに出かけたら、だいたい雨にうたれます。

 

それでも、また、出かける時に雨が降っていないと、

傘持って行かなくても大丈夫かな〜とチャレンジして、

そして、だいたい雨にうたれます。

 

しかもパラパラの雨じゃなくて、

バケツひっくり返したような雨。

 

家に着く手前で降りはじめて、

着く頃にはすっかりやんでしまう、

そんな雨。

 

昔から傘をさすのが好きではない(雨にうたれるのが好きな)私に

「女性は雨が降っていなくても、雨が降る日にはちゃんと傘を持ち歩きなさい」

と、よく父は言っていましたが、

36歳になった今も、雨にうたれています。笑

 

遺伝子の問題なのかわかりませんが、

娘も大雨が降り注いでいるときに限って、

ベビーカーの雨よけを外してしまいます。

 

急いで私の傘を娘の頭の上に持っていき、

雨よけをかけ直しますが、またすぐ外してしまう。

そんなイタチごっこをしている間に

2人してびしょ濡れになる、今日この頃。

 

うまく言葉で表現できないのですが、

雨にうたれると

生きている

という感覚がして

なんだか好きなんです。

 

雨なんかにうたれなくても

「生きている」ということは当たり前に分かってはいるのですが、

雨の降り始め

"今、この瞬間"を意識する、きっかけを作ってくれます。

 

なんたって、

現代人は忙しいですから。

 

仕事をしている人だけでなく、主婦も、子供も、

未就学児でさえ、色んな予定に追われる日々。

 

帰って、あれして、これして、

あっそうだ、昨日あれするの忘れてた、

あれ、あの予定来週のいつだったかな。。。

 

と、やるべきことと、その管理だけでも大変なのに、

それに加えて、頭の中では

過去の出来事を振り返って反省したり、

将来の夢について心をときめかせたり。

 

現代人の頭と心は常に大忙し。

 

私も長〜〜〜〜〜〜〜い間、

そんな生き方をしてきました。

  

日々やらなきゃいけないタスクに追われ、

ゼロになることのないTo-Doリストと、

社会や家庭で求められる役割を背負って、

そんな中で"自分らしさ"とは何か

葛藤しながら生きてきました。

 

ちょっと変な表現だけど、

優勢気味の綱引きを永遠にしている感じ。

 

おっ、勝てそう、勝てそう

もうちょっとだ引っ張れ引っ張れ

と、なんだか手応えはあって

 

コツも掴んできて、筋力もついてきて

楽に引っ張れるようになるんだけど

疲労が蓄積していって

 

今まで引いた綱の長さを見て

達成感はあるんだけれど、

ゴールは見えない 。。。

 

勝ってるけど終わりのない綱引きなんて、

実際、想像してみたら恐ろしいけど、

一生懸命、綱を引いている頃は、

そんなことさえ気づかなくて。

 

私にとって、降り始めの雨は、

その綱引きの綱を手放し、

周りを見わたすこと、

空を見上げること、

雨のにおいや、雨つぶの温かさを感じること、

その瞬間に起こっていることに

目を向けて、意識を向けて、

ありのままを感じること

の大事なきっかけとなっていたんだな

と今になってわかりました。

 

 

そして、このブログのタイトルを書いて、

なんだか聞き覚えのあるフレーズだなと思い

過去のブログにさかのぼってみたら、

なんと、きっかりちょうど2年前に

同じタイトルのブログを書いていました。

 

mooonstory.com

 

まだ娘が生まれる前。

 

娘が生まれるちょうど3ヶ月前のあの頃。

 

産休に入るまでのラストスパートという感じで、

頑張って働いていたな〜。

  

仕事から離れて、子育ても少し落ち着いた

今になってようやく、

自分が "今、その瞬間" に意識を向ける、

ということをあまりしてこなかったということに気づきました。

 

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もしこのブログを読んでくださっている方がいらっしゃったら、

今、この瞬間、このブログを読むのをやめて感じてみてください。

 

今のあなたの呼吸

鼓動のリズム

指先の感覚

そして、心の深さ

 

胸に手を当てると

心臓は手のひらに収まるくらいの大きさしかないけれど、

その広さと深さは無限

 

宇宙のように無限に広がる心で

今、目の前にいる人を見つめてみてください

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永遠に続くような気がする綱引きも

必ずどこかで終わりがきます

 

もし、私が何年か前の自分に声をかけてあげるなら、

「その綱、早く手放した方がいいよ」

と言うのではなく

 

「綱を引くことばかりじゃなくて、

その綱を持っている感覚や

一緒に綱を引いている人たち、

そしてそれを見守ってくれている人たちにも意識を向けて

立ち止まったり、スピードを落としたりしながら、

一生懸命、綱を引けばいいよ」

 

と、言ってあげたいと思います。

 

このブログを読んでくださった方々の心に

"今、この瞬間"という輝きが届きますように。

 

今日も読んでくださりありがとうございました☆

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