ソフィーのブログ in香港

ソフィーの香港滞在記。香港での生活、香港の街、そしてここに住む人々との出会いから生まれた物語りを綴っています

**香港**強制隔離と政府の対応

こんにちは〜、ソフィーです☆

昨日の夜、誰かにをしている夢をみました。
会いたいのにもうちょっとのところで会えなくて、
切なくて苦しいそんな場面で目が覚めて、
起きてもしばらく胸の高鳴りが消えませんでした。

そんな気持ちが1日ずっと心の中に居座って、
あぁ、恋するってこんな感覚だったかな〜と、
そんなことを考えた結婚10年目1児の母です。

と、長い前置きは置いといて、前回のブログで14日間の強制自宅隔離について書きましたが、
moon-sound-story.hateblo.jp

こんなこともなかなか経験することではないし、香港の現状をシェアできればと思い、その14日間に香港政府?役所?とどのようなやり取りがあったか書こうと思います。

3月下旬の成田空港の様子

まず、日本から帰国する時のお話から。
帰国日は、父が成田まで車で送ってくれました。朝9時のフライトだったので、7時頃に成田に着いたのですが、あんなに人のいない成田空港ははじめて。
出国ロビーを見渡す限り人が1人も歩いておらず、JALのカウンターで私たち以外に2ファミリーが手続きしていましたが、手荷物検査でも同じレーンに並んでいる人はゼロ、出国審査のところでも私たち以外に2〜3人見かけたくらいでした。

免税店も半分以上閉まっていて、いつもぶらぶらコスメを見て回るのですが、なんだかうかつに商品を手に取るのも怖くて、どこにも寄らずゲートに直行しました。

飛行機の中の様子

そして、もちろん、飛行機の中も空席だらけでした。赤ちゃん連れだったので、エコノミーの最前列(バシネットが使える席)をとって頂いたのですが、そこから後ろ5列くらいは、機内の左側も右側も真ん中席も誰も座っておらず。その後ろもちらほら数名座っている程度でした。

子供がぐずっても周りを気にせず飛行機に乗れるというのは、とても助かりますが、飛行機の空席状況を目のあたりにして、やはり異常事態が起こっているんだなと再認識しました。

ちなみに、娘がどうしてもマスクを外してしまうので、着席前にシート、ベルト、画面、リモコン、周りのすべてのものに除菌スプレーをかけ、娘が手を口に入れないように細心の注意を払いました。行きは機内でほとんど寝なかった娘でしたが、帰りは2時間たっぷり寝てくれて大助かり。そして予定よりも20分ほど早いスケジュールで香港空港に着きました。

香港空港での手続き

ここまで順調、というかむしろいつもより楽に来れたのですが、やっぱり飛行機を降りてから空港での手続きが思ったより大変でした。

通常だと飛行機を降りて→入国審査→手荷物受け取りという流れですが、今は飛行機の中で書類を記入→飛行機を降りて→QRコードを読み込み質問に回答→監視アプリをダウンロード→さらに書類を記入→書類のチェックを受けて→リストバンドをつけられ→入国審査→手荷物受け取りと、かなりプロセスが増えています。

飛行機の中で手渡された書類だけでは不足していて、飛行機を降りてから、出国審査の手前のエリアで、追加でいくつか書類を記載した上でチェックを受ける必要があります。数分で書ける書類ですが、同じ質問事項に異なる書面で何回も同じこと記入し。。。だんだんカウンター周りも混んできて、この書類書いてる間にコロナに感染する可能性あるんじゃないかと焦りました。最初から必要な書類全部、飛行機の中で配ってよ〜と思ったのは私だけでしょうか。。。

ようやく記入が終わったら、職員がザザッとその用紙を目視で確認して、OKをもらった人から、手首にモニタリング用のリストバンドをつけられます。その後はいつもの通り、入国審査をして、荷物を受け取っておしまいという流れです。娘がリストバンドを噛まないか心配していましたが、1歳半の娘はリストバンド免除でした。たしかに、1人で出歩くことは想定されない年齢だから、つけても意味ないか。笑

帰宅後

空港からはどこにも立ち寄らず家に帰るのが原則なので、よっぽどスーパーマーケットに寄ろうか迷いましたが、空港からバスで直帰。

家に帰ってから、アプリでリストバンドについているQRコードを読み込むように言われましたが、うまく読み込めずエラーが表示されました。ネットで検索してみると同じような例があがっていたので、自分たちだけじゃないことに安心して、とりあえずそのまま放置。。。

香港政府の対応

誰にも監視されていないこの状況、外に出てもバレないんじゃないか、いや、突然誰かが家に来て連行されたらどうしよう、とかそんな考えが頭をよぎり始めた帰国後3日目、ついに香港の行政の方から電話がかかってきました。

アプリをダウンロードしたか聞かれたので、したけどエラーが出たことを説明したら、もう一度ダウンロードし直すように言われました。トライしてもやっぱり同じエラーが出たので、できなかったことを伝えると、WhatsAppで現在地を共有してくださいとのこと。へ〜そんな機能あったんだ〜と、対応したところでまた電話がかかってきて、8時間ごとに位置情報が共有されるよう設定しなさいとのことですが、その様な設定画面が出てこないと伝えると、今日はこれでオッケー、また改めて同僚が連絡するから待っていてと言われました。

が、そこから1週間以上音沙汰なし。苦笑

自宅隔離12日目になって、また同じような電話がかかってきました。別の担当者で、聞かれることは全く同じ。アプリをダウンロードしたか、リストバンドを読み込んだか、ダメならアプリを再ダウンロードしたか、と。いやいや、このやりとりもう前にしましたから、とりあえず、WhatsAppで位置情報共有でしょ?って聞いたら、そうして欲しいといわれたので、すぐ対応。そしたらまた電話がかかってきて、8時間ごとの設定をしてほしいと…

「前もお伝えしましたがその設定画面が出てこないし、後で連絡すると言われて音沙汰なしだし、もうあと3日で自宅隔離終わりだから勘弁してちょーだい」って言ったら、なんかオッケーみたいなことになって、そんなこんなで無事14日目を迎えました。笑

この電話をかけてきている方たちは、政府の職員ではなくて明かにバイトの方だと思います。マニュアルに沿って対応しているようで、有無を言わさない厳しい感じではなく、フレンドリーだけれどあまり責任感もなく、まぁ、次の誰かが対応するだろう、といった雰囲気が漂っていました。。。

最後に

香港に戻ってくる前はどれだけ監視されるのかドキドキしていましたが、実際はほんと何てことなかったです。ちなみに、リストバンドは1日目ですでに娘に引っ張られ外れてしまい、ずっと机の中にしまっていました。

自宅隔離中に外に出て罰金を取られたとか、政府の隔離施設に送られたとか色んな噂を聞きましたが、外に出ない限りは何も恐れることはない、という感じですね。(当たり前かもしれませんが)

自宅隔離期間が終わって外出してみたら、街中で警察を見かけたので(ディスカバリーベイで初めて警察みたかも)、やっぱり一応取り締まりっぽいことはしてるのかな〜という印象でした。


f:id:moon-sound-story:20200413182032j:plain

これまでは、早く元の生活に戻ったらいいな〜と思っていましたが、元に戻ることを望むのではなくて、これからも起こるであろう世の中の変化とうまく調和して生きていこう、って思考を転換しないといけないな、と最近は思っています。

むしろ、これまでもそうだったのかもしれないですね。進みゆく時の中で、昨日と同じ日は2度と訪れなくて、ただその変化の度合いがとても小さいから、それほど意識せずに暮らしていただけだったのかも。

「今」という時間のかけがえなさを感じながら、毎日楽しもう♡
そして「今」やりたいと思うことがあったら、この環境でできることは全部やってしまおう‼︎
そんなことを考えるきっかけとなった14日間でした。